東京商工リサーチは、企業向けアンケート調査を実施し、「金融政策に関するアンケート」の結果を発表した。
2割の企業に「使途のない借入金」がある
使途のない借入金について聞いたところ、最多は「すべてに使途がある」の79.0%だった。一方、「使途がない借入金がある」は20.9%であった。
使途がない借入金の内訳は、「10割」が4.5%で最も多く、次いで「3割」が3.4%、「1割」が3.2%と続いた。
「使途がない借入金がある」と回答した企業を業種別で見ると、トップは「農・林・漁・鉱業」で38.8%だった。
金利0.5%上昇で約6割が「借り入れをやめる」
「使途がない借入金がある」と回答した企業に対し、現状より何%金利が上昇したら、特に使途のない借入金について返済、もしくは折り返し(約定返済後の再調達)での借り入れをやめるかを質問した。
結果は、「0.5%上昇」が25.5%で最多となり、次いで「0.3%上昇」が24.1%、「0.1%上昇」が8.6%と続いた。一方、「0.5%上昇でも継続」は41.6%となった。
「0.5%上昇でも継続」と回答した企業を業種別で見ると、最も比率が高かったのは「飲食業」の62.5%だった。次に「化学工業・石油製品製造業」で60.0%、「飲食料品卸売業」で58.8%と続いた。
【関連記事】
・デジタルガレージとりそなHD、東京23区・さいたま市の飲食店にAIデータ活用による資金繰りを支援
・東芝、フランスの領域特化型VCファンドへ出資 量子技術を活用した新規事業の創出を目指す
・国内スタートアップ資金調達額は3253億円 2024年上半期は昨年同期比よりも微減──スピーダ調査