“未来の方向性”が同じ協業はうまくいく
及川:スタートアップの共創を積極的に取り組んできた御社ですが、手ごたえを感じ始めたタイミングはどのあたりでしたか。
相田:振りかえると、当社がBASEに携わった2017年ごろだったと思います。2018年のBASEが資金調達した最後のラウンドから出資していますが、出資の前にBASEで出店する小規模事業者の方がリアルでイベントができるような場を当社で設けるという協業をしていました。店頭で売上が立っていないと、百貨店や商業施設では場所を貸してもらえないケースが多かったのですが、当社はテナントビジネスにシフトしていたので「どうぞお使いください」と。そんな共創からスタートして、投資もして、結果的にBASEは2019年にIPOしました。スタートアップ側からも「丸井グループと組むことで企業価値が高められるかもしれない」という期待を寄せていただいて、実際に投資・協業ができたという点で、手ごたえを感じた出来事でした。