SAS Institute(以下、SAS)は、同社のソリューションである「SAS Customer Intelligence 360」に、生成AI機能を新たに追加すると発表した。
アマゾンウェブサービス(AWS)が提供するAmazon Bedrockとの統合により、企業はデータをビジネスインサイトに変換し、ビジネスオペレーションを強化してカスタマーエクスペリエンスを向上することが可能になるという。
ソリューションに追加された主な新機能は次のとおり。
オーディエンス・レコメンデーションによるキャンペーン効果の向上支援
同機能によって、マーケティング担当者はオーディエンスを作成し、パーソナライズされたメッセージやオファーと組み合わせることが可能になる。キャンペーン担当者はターゲットにしたい人たちを簡潔なテキストで描き出し、ソフトウェアは自然言語プロンプトを使用してレコメンデーションを行い、オーディエンスをさらに絞り込む。
セルフサービス型のAIアシスタント
新しいオーディエンス・コパイロット機能は、オーディエンスデータに関する解釈を深めるために自然言語生成機能を利用し、生成AI搭載のガイド付きチャットエクスペリエンスを提供する。
コパイロットを使用することで、マーケティング担当者や広告主は、より簡単にデータソースを選択し、スケジュールの作成やデータのライフサイクルを設定でき、最終的にキャンペーンの対象であるオーディエンスの理解を深めることで、キャンペーン効果を高められるという。
レスポンス率を高める電子メール機能の強化
生成AI搭載の新サービスは、より効果的な電子メールの件名を提案するという。また、マーケティング担当者はさまざまな件名をテストした上で、最も効果的な件名を選択できるとしている。
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