Zoom Video Communicationsは、カリフォルニア州サンノゼで開催された「Zoomtopia 2024」において、次世代のZoom AI Companionである「Zoom AI Companion 2.0」を発表した。
AI Companion 2.0とは、Zoom Workplace全体でサイドパネルとして利用でき、責任あるAIにより重要な会話を最新の状態に保ち、統合した情報に基づき意思決定を行いアクションを起こすAIパーソナル アシスタント。主な機能は次のとおり。
- Zoom Meetings、Zoom Team Chat、Zoom Docs、Zoom Calendar、Zoom MailなどZoom Workplace全体にわたって、サイドパネルからAI Companionによるプロンプトの提案を利用したり、回答を生成したりできる
- Zoom Workplace全体にわたるデータに加え、連携させた場合はMicrosoft Outlook、Gmail、Google Calendar、Microsoft Office、Google Docsからアップロードされたファイルの情報も使用して、情報のコンテキストを拡張。AI Companionは、サイドパネル内での過去の会話や、Zoom Workplace全体にわたるやりとりを記憶する
- ミーティング要約から次のステップを生成し、AI Companionがそれらを自動的にZoom Tasksに変換することで、チームの足並みをそろえてプロジェクトを期限内に完了できるよう支援する。Zoom Tasksは12月に提供開始予定だという
- Zoom Team Chatチャネル内の未読メッセージを要約することで、チームの会話を簡単に把握できるようにし、未読チャットが埋もれることを防ぐ。ホームタブ内でAI Companionは未読のチャットとメールに基づき、ユーザーに最新情報の一覧を提供する
- Zoom Mailでメールスレッドを要約できるため、すべてのメッセージを読む必要がないという
AI Companion 2.0は、Zoomアカウントの有料サービスに追加費用なしで含まれており、今月末に提供開始予定である。
提供開始時点で、アカウント所有者およびユーザー(管理者の承認済みの場合)は、Zoom WebサイトからZoom Workplaceの最新バージョン(バージョン 6.2.5)をダウンロードし、すべての新機能と既に発表済みのAsk AI Companionの機能にアクセスできるという。
なお、AI Companionは、すべての地域および業界で利用できるとは限らないとしている。
【関連記事】
・8割が生成AIの業務活用に「不安」 技術的な課題、1位はハルシネーション──AI inside調査
・早稲田大学ビジネススクール、国際的ビジネススクール認証機関「EFMD」のアジア年次総会を日本初開催
・フラッグス、プロジェクトマネジメントDXプラットフォーム『Flagxs』に新機能の提供を開始