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SOMPOシステムズ、日本IBMの「レポート自動生成」機能を適用開始 プロジェクト管理業務を自動化

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 SOMPOシステムズは、日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)が開発した「IT変革のためのAIソリューション」の「プロジェクト管理のためのAI」(旧称、Cognitive PMO)を活用したレポート自動生成機能の本番プロジェクトへの適用を、10月より順次開始したと発表した。

 SOMPOシステムズでは、SOMPOグループのIT戦略会社として、各事業会社からITシステムの開発、保守・運用業務を受託している。プロジェクト数が増大する中、プロジェクトの進捗状況の確認や報告作業において、各階層で次のような課題があったという。

  • プロジェクト現場:データ集計やレポート作成が手作業であり、時に主観的な評価・報告になる場合も多い
  • プロジェクト管理部:各プロジェクトからの報告書の書式が異なり、全体評価資料を作成するうえで評価軸の統一や現場へのヒアリングに時間を要する
  • 経営層:プロジェクト内容を精査する際、報告書だけではリスク把握が不十分なため、管理部や現場に詳細情報を直接確認する必要がある

 そこで、SOMPOシステムズは、日本IBMが提供するプロジェクト管理のためのAIを導入し、各プロジェクトごとにインプットされた既存の進捗報告書や各種管理表の読み込み、データ集計、レポート作成を自動化。

 これにより、各階層の報告先を考慮してカスタマイズする報告書の作成負荷を解消し、プロジェクトマネージャーやPMOがプロジェクト成功に向けた管理や、事前把握したリスク予兆への対応などに注力できるようになったという。

 同時に、各プロジェクトの状況が客観的に可視化されることで、複数のプロジェクトの進捗を俯瞰的に確認したり、注視すべき案件の識別や詳細要因の把握が可能になったりするなど、現場から経営層までが同じ情報をもとに、リスク予兆の把握と適切な意思決定を迅速に行えるようになったとしている。

 SOMPOシステムズでは、1月からレポート自動生成の実証実験を開始し、さまざまな機能改善を経て、10月より本番プロジェクトへの適用を順次開始している。

 今後、SOMPOシステムズは日本IBMとともに、レポート自動生成とプロジェクト評価情報提供によるPMOの作業効率化と品質確保を進めていくという。また、すべてのプロジェクトに展開し、プロジェクト管理文書などのデータを蓄積する。

 それにより、新しいプロジェクトに取り組む際に類似プロジェクトを検索し、過去のプロジェクトからの気づきを反映させてリスクを回避したり、過去のレビュー実績をもとに現在のプロジェクト品質を評価したりするなど、過去実績データに基づくプロジェクト品質評価と予測に取り組む予定だとしている。

 将来的には、プロジェクト管理のためのAIのチャットボットによる質疑応答機能も活用し、プロジェクトマネジメント作業の品質向上と効率化を進めていくと述べている。

プロジェクト管理のためのAI:全体構成[画像クリックで拡大]
プロジェクト管理のためのAI:全体構成
[画像クリックで拡大]

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