SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineニュース

デロイトトーマツ、中外製薬と創薬分野で、量子コンピューターの社会実装向けた実証開始

  • Facebook
  • X
  • Pocket

 デロイトトーマツは、中外製薬の協力を得て、量子コンピューターの社会実装が望まれている創薬分野で、合理的な薬物デザインへの量子コンピューター適用に向けた実証を開始していると発表した。

 同実証は、量子分野のグローバルトレンドに精通し、量子アルゴリズムに知見を持ったサイエンティストを有するデロイトトーマツが、創薬分野の知見を有する中外製薬と連携することで、「誤り耐性量子コンピューター」(以下、FTQC)の実用性を実証するもの。これによって、合理的な薬物デザインへの量子コンピューター適用の早期化を目指し、創薬プロセスの変革につなげるという。

  • 実証期間:2024年8月~2025年6月(予定)
  • 実証手法:現行のいわゆる古典コンピューター上に模倣された量子シミュレーターを用いて量子化学計算と呼ばれるシミュレーション手法を検証。このシミュレーターで計算可能な範囲は限られるが、FTQC実現時のインパクトやハードウェアリソースを見積もれるという。また、その過程で、量子化学計算における標的タンパク質と薬物の相互作用モデリングと次元圧縮技術を確立し、組み合わせることにより、標的タンパク質と薬物の結合シミュレーションに必要なハードウェアリソースの削減を試みる。これにより、合理的な薬物デザインへの量子コンピューターの実用化の早期実現が期待されるとしている。デロイトトーマツは参画するサスティナブル量子AI(SQAI)研究拠点の枠組みを通じ、FTQC×量子化学分野における第一人者である慶應義塾大学 杉﨑研司特任准教授の支援によってこれまでに技術的な知見を蓄えており、今回の実証にも活用するという
  • 期待される成果:FTQCが実用上優位になる時代に必要な量子ビット数、ゲート数といったハードウェア要件を推定し、世の中のハードウェア開発動向と照らし合わせることで、いつどのような応用が見込まれるかの見通しにつなげる
創薬分野での量子コンピューター早期適用へのフロー[画像クリックで拡大]
創薬分野での量子コンピューター早期適用へのフロー
[画像クリックで拡大]

【関連記事】
企業価値を高めるESG指標、新たに「研究開発成果」や「ブランド力」──アビームコンサルティング調査
アクセンチュア、京都市中京区にAIセンター開設 来訪客を生成AIロボットがエスコート
中外製薬、ヘルスケア領域のイノベーション創出に向けたカンファレンスを11月25・26日に開催

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
関連リンク
この記事の著者

BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング