ディープテックのスタートアップがユニコーン企業になるには
政府の支援を活用する以外にも、ディープテックのスタートアップがユニコーン企業になるためには考えるとよいことがある。それは、ディープテックの技術の応用だ。
たとえばEX-Fusionはレーザーでの核融合の研究開発資金が必要だが、理論的には可能な核融合自体がいつ実現できるか、商用炉がいつ稼働できるのかは明確に打ち出すことはできない。となると、事業会社としてはそれだけに注力をするにはリスクがある。そこでレーザー核融合に必要な技術のうちの一部を応用し、たとえば高出力のレーザー加工機を作ったり、オーストラリアのEOS Space社と技術協力してレーザーでスペースデブリ(宇宙ごみ)を捕捉・除去する事業に取り組んだり、技術を安全保障領域で活用することも検討したりしている。