マレーシア味の素で、「脱日本人プロジェクト」を推進
宮森:2023年7月に赴任されたマレーシアでは、最初どのような印象をお持ちになりましたか? マレーシア味の素の社長という大きな職務を任され、しかも長年勤続されている従業員が多いという環境下で、どのように状況を捉えられたのかお聞かせください。
大澤:前年に本社と工場の移転が完了し、生産能力が1.5倍に増加した新工場が稼働を開始していたため、ハードは整備された状況でした。また、1961年創業の長い歴史を持つ一方で、製品ラインアップが固定化しており、新たな成長の柱を築くことも課題でした。したがって私に課せられたミッションは「マレーシア味の素の事業を大きく成長させる」「新しいイノベーション、価値を創り出して事業構造を変える」であると認識していました。