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旭化成が挑戦する経営戦略としてのIPランドスケープ──先進企業と語った人材の「要件」と「評価・育成」

登壇者:旭化成株式会社 研究・開発本部 知的財産部 知財戦略室長 和田玲子氏

 本稿では、9月9日に開催されたPatentSight Summit Japanでのセッション「IPランドスケープを支える知財アナリストの育成」の内容をお届けする。前半に行われた、旭化成株式会社 研究・開発本部 知的財産部 知財戦略室長の和田玲子氏の講演内容、先進的なIPランドスケープの取り組みを行う昭和電工株式会社の増嶌稔氏、住友化学株式会社の坂元徹氏を加えた3名でのパネルディスカッションの様子をお届けする。モデレーターは株式会社PatentSight Japan代表取締役社長の齋藤昭宏氏が務めた。

[公開日]

[講演者] 和田 玲子 坂元 徹 増嶌 稔 齋藤 昭宏 [取材・構成] 中原 絵里子 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] 企業戦略 研究開発 IPランドスケープ 特許サーチャー 知財アナリスト

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講演者プロフィール

旭化成株式会社 研究・開発本部 知的財産部 知財戦略室長 和田玲子氏
1999年旭化成株式会社入社、事業部の技術開発部での研究開発業務、知的財産部での知財担当業務、事業会社での事業企画業務を経験後、現組織にてIPランドスケープに従事。

経営戦略に位置づけられた、旭化成の知財、IPランドスケープ

 旭化成で知的財産部の知財戦略室長を務める和田玲子氏が登壇。「IPランドスケープを支える知財アナリストの育成」をテーマに講演を行った。和田氏は旭化成に入社し、事業部で開発を担当した後、知的財産部での特許担当、研究部門での企画経験を経て、再び知的財産部へ異動し、現在に至る。入社以来、事業部と知的財産部の両部門の視点から知財に深くかかわってきた立場から、旭化成の知財アナリストに育成について講演を行った。

 旭化成は売上高約2兆1500億円、従業員数約4万人(2020年3月期)の化学メーカーで、繊維を祖業とし「マテリアル」「ヘルスケア」「住宅」という大きな3つの事業領域で構成されている。合成ゴム、ケミカルプラント、電子材料、リチウムイオン電池の部材やサランラップなどのマテリアルが全体の売り上げの半分を占めるほか、ヘルスケア領域では医薬や医薬品製造プロセスで使用されるウイルス除去やAEDなどが牽引している。

 特にBtoB事業では、非常に高い技術を要求する顧客に対し、旭化成の先進的技術力で応える事業を展開。顧客・競合ともに特許を出願する企業が多いため、特許の解析が経営戦略にも役立つ。和田氏の所属する知財戦略室は、知的財産部の横串機能として、IPランドスケープを専任で遂行していく専門部署として活動している。

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