改正物流法施行に対応するための二つの取り組み
真畑:2026年4月の改正物流法の施行にあたって、荷待ち時間の削減と積載効率の向上が企業に求められています。その二つの目標に向かってYKK APで取り組みを進められていますが、さらにその先に論点となりうるポイントは何だとお考えですか。
岩﨑:まず、ガイドラインでは荷待ち・荷役作業等の時間を2時間以内にするよう言われています。それも最終的には1時間以内にするようにということですが、まだまだ道のりは長いと思います。冒頭で話した一昨年に指摘を受けたときは、実は毎日の出荷分の2割超で2時間以上の待ち時間が生まれていました。それが今は、0になっています。ただこれは、元請け側と話したうえで実現していることで、多段層になったときにできているかというと、まだできていません。それをどこまで統制できるか、その先にどうやって1時間以内にしていくか。その実現が、最優先だと思いますね。