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ウェアラブルはこれから企業利用が面白い

神戸大 塚本昌彦教授&インフォテリア北原淑行氏対談

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入力インターフェイスはどうなる?

北原 たぶん、タッチ操作がここまで普及したのは、ピンチする時のプレゼントとかがすごくわかりやすかったんでしょう。地図をぐっと指で拡大する映像を見た時に、パッとそれが理解できた。日本でも、それまでデファクトだったテンキーのキーボード操作があっというまに、フリックに変わりました。 そう考えると、ウェアラブルの時代になって、また入力系や表示のための操作も変わってくると思いますね。ウェアラブルの場合、手術の現場で内視鏡を使うなどの用途が考えられます。内視鏡の手術とか、ああいうところの操作でウェアラブルのものを使うというときに、すごい微細な操作をするときに、手の動きだけだとどうしても大きな動きになる。実際の手元で微妙な作業をするためには何らかのデバイスが必要だし、適度な重さも必要になると思います。そう考えるとウェアラブルのインターフェイスもまだまだこれからですね。

塚本 なるほど。内視鏡手術ではじつはこの手技が非常に大事で奥深いものがあります。現状のウェアラブル入力デバイスでそれをやるにはまだまだ無理があります。もうちょっと簡単なコンピュータ操作に対してでは、首を振るのか、視線でやるのか、あるいは足でやるのかなど、いろいろ選択肢はあると思います。  首振りや視線というのも、10年以上前からウェアラブルの入力でよく使われていますし、障害者の方や寝たきりの方にはもっと昔から使っておられる方がいらっしゃいます。また、そういう人たちはすごく使うのがうまいと聞きます。やはりちゃんと熟練すると、うまく使えるようになるという点がひとつのポイントです。

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