2026年5月13日、プラスアルファ・コンサルティングは、東北電力にタレントマネジメントシステム「タレントパレット」が導入された事例を公開した。東北電力は東北・新潟地域の電力安定供給に加え、再生可能エネルギーの拡大や新たな事業領域の創出など、中長期的な経営変革を推進している。その中長期ビジョンと連動する人財戦略では、現状把握と将来像とのギャップ認識が重視されてきた。これまで属人的だった人事判断にデータ活用を導入し、戦略の高度化を目指してタレントパレットを採用した。

同社には1万人以上の従業員がおり、多様な人財要件を約200項目で整理し、スキルデータを可視化。2030年代の「ありたい姿」を見据えた人財ポートフォリオを作成し、現状とのギャップを把握。これにより、重点的に育成・採用すべき人財が明確化され、人事異動や採用計画の精度が向上している。
加えて、タレントパレットのコンサルティング支援でエンゲージメントサーベイを改善。社員の自由記述を含む回答データをテキストマイニングで分析し、満足度や課題の把握を高度化してきた。サーベイ結果に基づく課題解決策としては、社員が自律的にキャリアビジョンを描く仕組みの推進や、タレントパレットを活用した社内ロールモデルの見える化環境の整備が進められている。これにより、若手社員のキャリア形成支援や、自律的なキャリア形成文化の醸成を目指している。
さらに「サンクスポイント」機能の活用により、社員間の感謝の可視化や日常的なコミュニケーションの活性化、職場の雰囲気改善にも取り組み始めた。
タレントパレットは人事情報や経歴、スキル、マインド、モチベーション、エンゲージメント、健康など多様な人材データを集約・分析し、勘や経験に頼らないデータに基づく意思決定を支援する。異動配置シミュレーション、研修を含む育成、テキストマイニングによる離職予兆抽出、採用ミスマッチ防止、人的資本KPIモニタリングなど幅広い人事施策の高度化にも対応している。
プラスアルファ・コンサルティングは今後も、人材データの集約・分析を通じて、企業の人的資本経営やDX推進、リスキリングに貢献していく方針だ。
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