準備に10年以上かけたテルモのCVC戦略
大角:ここまで自社の新規開発強化の方針についてお聞きしましたが、テルモのイノベーション戦略の中には、CVC(Corporate Venture Capital)の設立によるベンチャー活用戦略も見られます。つまり、スタートアップ投資を通じた新規開発も、同時に強化していくということでしょうか。
長田:その通りです。年間約700億円にのぼる自社R&Dの予算に比べると、スタートアップ投資額はまだまだ小さく、バランスを欠いているのではないかという議論があり、自社R&Dへの投資は緩めないまま、スタートアップ投資にも力を入れていこうとしています。