“批判されるぐらいのものでないとイノベーティブではない”――揺れる社内外の評価
佐宗:
この時期の一番のチャレンジはどんなことでしたか。難しかったことや苦労したことなどもありましたか。
加藤:
この時期で一番不安だったのは、社内から「本当にベンチャーは集まるのか?」と聞かれても何の確証もないわけです。相性のよさそうなベンチャーから「応募します!」と言ってもらえていてもベンチャーの状況はすぐに変わってしまいますし、本当に応募してくれるかどうかは分からないわけです。これは本当に不安でしたね。ひたすら多くのベンチャーにプログラムの説明をしに営業に出て、可能性を1パーセントでも上げることぐらいしかできない。この時期はほとんど会社におらず、アポをとり営業にいく。その繰り返しをずっと一人でやっていました。