東急電鉄のDNA――プラットフォーム・デザインによる新価値の創造
佐宗:
大企業の中で「新しい動き」を正当化するための方法は、ビジネススケールではなく何があるのかといえば、「会社のDNA」ではないかと思っています。チャレンジにおいて「共感を拡げる」ことが大事だとしたら、会社のDNAって大事じゃないのかな、と。加藤さんの活動は、これまで東急がやってきたことの根底にある「プラットフォーム・デザイン」なのではないかと思います。「新たな創業」をしているように見えました。
加藤:
以前立ち上げに携わっていた「住まいと暮らしのコンシェルジュ」もそうですが、一つのコンテンツサービスを作るよりもプラットフォームサービスを作るべきだと考えています。私がその方向性で新規事業を考えるときには、“大上段の部分”をけっこう大事にしています。大きなスケールで「社会的価値を創出できるかどうか=社会還元」が根幹にあります。