NECは、「BluStellar」を中核とするDX事業を強化する。具体的には、「BluStellar Scenario」の高度化と製造業や航空宇宙産業、金融業、通信業、ガバメント領域などの業種シナリオ拡充やグローバル展開を進める。
これまでNECは、テクノロジーカンパニーとして自らを変革するとともに、先進技術の社会実装を通じて、お客さまと社会の変革に貢献してきたという。例えばコンサルティング領域ではHuman×AI コラボレーションというコンセプトのもとMiroと協業し、AIを駆使した革新的なコンサルティング・アプローチを進めるとともに、2025年度中にコンサルティング人材を1万人に増やすことを目指すとしている。
1.「BluStellar Scenario」の拡充
グローバルパートナーとの戦略的提携による業種シナリオの拡充
IFSとの戦略的提携を通じ、NECとIFSが有する高度な技術力やソリューション、ノウハウを融合したクラウドサービスを「BluStellar Scenario」に加え、より幅広い業種・領域のお客さまに提供。
これまでのグローバルパートナーとの戦略的提携で培ってきた業務シナリオの拡充だけでなく、業種シナリオでもパートナリングを通じた拡充を加速させると述べた。
「BluStellar Scenario」のグローバル展開
豊富な実績を持つNEC海外グループ会社のプロダクト&サービスを「BluStellar Scenario」に組み込むという。具体的には、金融業向けには欧州のAvaloq社、ガバメント領域では同じく欧州のKMD社、NEC Software Solutions社、通信業では北米に展開するNetcracker社、コンサルティング業ではアビームコンサルティング社との連携を通じて業種シナリオを拡充し、グローバルに提供するとしている。
市場成長率の高さと優位性があると見込まれるアジアへは、流通・交通業から業種シナリオを展開するとともに、グローバルリソースを集約。NEC Corporation Indiaを中核にデリバリー体制を構築するとのことだ。

2.AIによる「BluStellar Scenario」の高度化
さまざまな業種・業務変革を支えるAgentic AIをオファリングに組み込み、「BluStellar Scenario」として展開。これにより、お客さまの業務の自動化を進め、価値提供を向上するという。
NECはDXに関して、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸で、戦略構想コンサルティングから実装に導くオファリングなどEnd to Endのサービスを提供。さらに、従来型のSIerから「Value Driver」への進化を目指し、その価値創造モデルを「BluStellar」として体系整理したとのことだ。さまざまな業種の先進的知見と研ぎ澄まされた最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題とお客さまの経営課題を解決に導くと述べた。
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