意外!?AIを活用していなかった●●層
一方で「いくつかの重要な課題も浮かび上がってきた」と山本氏。たとえば2024年10月時点では、全従業員の約50%しかAIを活用しておらず、同社が掲げる80%の利用率目標には距離があった。この浸透不足の要因として、山本氏は次の2点を挙げる。

1.心理的安全性の欠如
従業員は「AIガイドラインを遵守して利用できるか」という不安や「AIを使ってサボっていると思われるのではないか」という心配を抱えていた。前者は、基盤となるツールによって強制力を高めることで対応できるが、後者の文化的な課題はより根深い。同社では、AI活用による業務効率化を全社的な表彰制度と結びつけることで、AIを活用すること自体が評価される文化を醸成しようとしている。
