2025年11月19日、リクルートMUFGビジネス(RMB)は、決済ブランド『COIN+』と三菱UFJ銀行が提供するインターネットバンキング「三菱UFJ銀行アプリ」との連携開始を発表した。今回の連携により、同アプリのトップページから『COIN+』へのログインや新規アカウント登録ができ、アプリ上で『COIN+』の残高を即時に確認しながら、チャージや決済が可能となる。

三菱UFJ銀行では2025年6月2日に「三菱UFJ銀行アプリ」の全面リニューアルを実施し、グループ各社との連携を強化してきた。これに伴い、アプリトップページに『COIN+』が表示されるようになり、11月19日からは連携機能も開始された。利用者はアプリ内で自身の銀行口座残高を確認しつつ、『COIN+』での支払いやチャージをシームレスに行えるようになった。これにより、決済体験の利便性が向上する。
また『COIN+』は、RMBが提供する送金アプリ『エアウォレット』にも組み込まれている。『エアウォレット』では複数の銀行口座をひもづけて、手数料無料で自己名義口座間の資金移動が行える仕組みを用意している。今回の連携により、「三菱UFJ銀行アプリ」から『COIN+』を登録したユーザーも、同じアカウントで『エアウォレット』を利用できる。これにより、三菱UFJ銀行と他行口座間での送金も無料で行うことが可能となった。
背景には、国内で進むキャッシュレス決済の浸透がある。経済産業省のデータによると、2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%に達しており、QRコード決済も9.6%と定着しつつある。こうした市場動向を受け、RMBではCOIN+の機能拡充や店舗導入を推進し、三菱UFJ銀行と協働して顧客基盤の拡大・機能連携を深めている。
本連携は、2024年9月の「口座開設アプリ」との連携に続く第2弾となる。アプリ内で口座残高の確認から決済用資金のチャージまでを一つのアプリで完結できるため、インターネット調査でもユーザーの約3割が求めていた「口座残高を確認してからチャージする」というニーズに応えるものとなっている。
COIN+の決済手数料は0.99%(税抜き)で、一般的なキャッシュレス決済より低率に抑えられており、加盟店のコスト負担軽減に寄与している。また、アプリに組み込むことで加盟店でのQR決済にも対応できる。エアウォレットでは入出金や送金も何度でも無料で、チャージや出金も1円から対応可能。細かな資金移動にも活用できる。
RMBは今後も三菱UFJ銀行との連携を進め、蓄積されたデータを活用した新たなサービス提案体制の構築を目指し、顧客の利便性と事業者への価値提供の拡充に努めるとしている。
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