PKSHA Technology(以下、PKSHA)は、自社開発のマッチングAIと、キャリア理論に基づいた対話型AI技術を応用した「キャリアコーチングAI」を、人材紹介企業、人材メディア、事業会社の人事向けに提供開始した。

同サービスは、次の3つの特徴を通じて、求職者のキャリア自律を力強くサポートする。
1.独自の対話設計による、本質的な自己理解の促進
AIが話し相手になることで、人間相手には躊躇してしまうような本音や考えを、気兼ねなく話せる心理的に安全な環境を提供。形式的な質問ではなく、独自の技術により自己理解を促すよう設計された対話型AIは、聞き役・整理役として求職者の内面に寄り添いながら、キャリア理論に基づいた対話を行う。この対話を通じ、自分自身では気づけなかった潜在的な価値観や動機(キャリア・アンカー)といった「キャリアの羅針盤」を言語化する手助けをし、単なるスキルや経験だけではない本質的な自己理解を深められる。
2.実績に裏付けられた「安心感」
同サービスは、PKSHAが長年培ってきた対話・マッチングAIの技術をキャリア支援分野に応用したサービス。例えば、対話技術の開発にはこれまで自治体、NPO団体、製薬会社などと共同で対話サービスを開発する過程で培われた、対話設計のノウハウが応用されている。すでに実用化しているソリューションのノウハウが生かされているため、ユーザーは安心してサービスを利用可能。
3.AIと専門家が連携するハイブリッド型モデル
同サービスは、AIとリクルーターの強みをかけ合わせることで、最高のキャリア支援体験を提供する。まず、AIが「価値観の言語化」という心理的ハードルの高い初期フェーズを担当。これにより、求職者はリクルーターとの面談に入る前に自己理解を深められ、その後のリクルーターとの面談は、より具体的で質の高い提案へと集中できる。AIと専門家が協働することで、それぞれの役割を最大限に生かした効率的かつ質の高いサポートを実現。また、対話した内容をもとにAIが自らおすすめのポジションや仕事、インターンシップのほか、中長期的なキャリアを見据えたアイデアを提案できる。
人事領域を総合的に支援する取り組み「AI Suite for HR」の一要素として同サービスを展開することで、より満足度や生産性の高い採用活動の実現を支援。

AI Suite for HRでは、既存のAIソリューションおよびAI SaaS領域のノウハウに加え、タレントアンドアセスメント社のAI面接を通じて培った面接プロセス・評価に関するノウハウ、トライアンフ社の採用コンサルティング・RPOのノウハウを組み合わせることで、より多角的なサービス展開を実現。
中期的には、同サービスをAI Suite for HR上の既存プロダクトと連携させ、採用プロセス全体の情報をシームレスにつなげることで、企業の採用活動のデジタルトランスフォーメーションを加速させる。
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