「実績」から「ポテンシャル」へ。早期選抜と性格特性を重視する理由
栗原:管理職と経営人材への移行は「生まれ変わり」という言葉が印象的なお話でした。経営人材育成の新しいモデルとして、先生は「戦略連動・パイプライン型」を提唱されています。その核心となる「選抜」の考え方について、具体的に教えてください。
田中:従来の「実績重視・勝ち残り型」モデル、つまり過去の実績ベースで管理職を順に昇進させるやり方では、「管理職と経営人材の断絶」は乗り越えられません。これからの育成は、企業の未来を創る経営戦略と連動し、将来の可能性、すなわち「ポテンシャル」を重視する「戦略連動・パイプライン型」へと転換する必要があります。その選抜における最大のポイントは「早期化」と「要件の転換」です。
