チャネル定義手順および抑えておくべき確認ポイント
最後に、チャネルの定義手順を整理していきましょう(図11)。
- 主要な価値提案とターゲット顧客を選択する。その価値提案をターゲット顧客に届けるためのチャネルを特定にする。
- 各チャネルのリンク属性を明確にし、説明を加える。ターゲット顧客からみて、そのリンク属性が価値をもつものであれば、オファー(価値提案のサブ要素)に追加する。
また、定義を行っていく中で以下の5つのポイントを抑えておくことも必要です。
- 有効性 - そのチャネルは、ターゲット顧客に対して有効に到達しているか?
- 効率性 - そのチャネルは、コスト効率の観点から妥当なものか?
- 伝達性 - そのチャネルは、価値提案を適切に伝達しているか?
- 一貫性 - チャネル間のコンフリクトはないか?購買サイクルの流れはスムースか?
- 適応性 - そのチャネルは、顧客行動の変化を敏感に捉えて対応できているか?
注1)「Evolution of Customer-Retailer Touch Points(米国小売業協会:NRF)」をベースに作成
注2)「インターフェース革命 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)」を参考
注3)「Business Model Ontology(Alexander Osterwaler)」をベースに作成