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富士通との共創で生まれる新事業は? 「スポーツ×テクノロジー」で未来を創るピッチレポート

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 富士通のアクセラレータープログラムが2015年の開始から10周年を迎える中、企業スポーツのさらなる発展とビジネスの可能性を追求する「Fujitsu Accelerator Program for SPORTS」のファイナルピッチイベントが2月26日に開催された。本プログラムは、企業スポーツの価値向上とマネタイズの創出を目指し、スポーツチーム、運営者、スタートアップ、そして富士通グループが熱い議論を交わしながら共創を探る取り組みだ。国内外から約100件の応募が集まった中、最終選考に残った8社のスタートアップによるプレゼンテーションと、各賞の発表の様子をレポートする。

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多様な視点からスポーツビジネスの可能性を審査する

本ピッチイベントでは、

  • 共創シナジー
  • 革新性・アイデア
  • マネタイズ・ビジネス
  • 実現可能性
  • 意欲・パッション

 という5つの観点から審査が行われた。審査員には、ベースボール&スポーツクリニック 理事長の馬見塚尚孝氏、UPSIDE SPORTS ENTERTAINMENT 執行役員 CSOの醍醐辰彦氏、明治 管理栄養士の大前恵氏、川崎フロンターレ フロンタウン部 マネージャーの羽田剛氏、そして富士通陸上競技部 一般種目ブロック長の髙平慎士氏が名を連ねた。審査委員長は富士通 企業スポーツ推進室 室長の常盤真也氏が務めた。

 また、本イベントでは以下の各賞が設定されている。

  • Athlete First賞:トレーナー、チーム運営など、アスリートを取り巻く「支え手」の視点から、現場のオペレーションを改善するピッチ(提供:大前恵氏)
  • Future Field賞:施設アセット、地域の視点において、最も具体的・ワクワクさせるビジョンを提示したピッチ(提供:羽田剛氏)
  • Business Idea賞:スポーツアセットの活用を収益化し、ビジネスとして成立させるソリューションを提供したピッチ(提供:醍醐辰彦氏)
  • Sports Wellness賞:スポーツ医療の知見に基づいたケガ防止や、ウェルビーイング/生涯スポーツのソリューションを提示したピッチ(提供:馬見塚尚孝氏)
  • Idea・Passion賞:アスリートのパフォーマンス向上からセカンドキャリアまで、競技者の課題解決を実現するピッチ(提供:髙平慎士氏)
  • オーディエンス賞:会場参加者投票で決定。専門家視点を超え、一般ユーザーやファンの心を最も動かしたピッチ

ウェアラブルセンサーが変える強化の常識

 最初に登壇したのは、慶應義塾大学医学部発スタートアップであるグレースイメージングの鈴木真人氏だ。「川崎から始まるスポーツアナリティクスの未来形」と題し、アスリート向けの汗乳酸センサーを活用した提案を行った。

 従来の採血や呼気ガス分析とは異なり、同社のデバイスは切手サイズのセンサーを皮膚に貼るだけで、運動に伴う汗中の乳酸値をスマートフォンへリアルタイムに転送できる。国内初の医療機器承認も取得済みだ。鈴木氏は、この技術とジー・サーチのランニングフォーム分析サービスを組み合わせた新たな強化プロトコルの開発を提案。富士通の実業団チームでの実証を経て、将来的にはタイムが伸び悩む中間層の市民ランナー向けサービスへと展開し、マネタイズを図るビジョンを示した。

 質疑応答では、川崎フロンターレの羽田氏から血中乳酸値との差異について問われ、鈴木氏は「絶対値の精度ではなく、どの運動強度で乳酸値が変化するかのトレンドを捉えることに主眼を置いているため、スポーツの現場においては問題なく活用できる」と力強く回答した。

株式会社グレースイメージング 鈴木真人氏
株式会社グレースイメージング 鈴木真人氏

試合動画をAIで解析。世界規模のマネタイズ戦略

 続いてロッケン CEOの坂本泰一氏が登壇し、バスケットボールの試合動画から自動でショットチャートやスタッツ(成績指標)を解析するシステムを発表した。富士通が保有する試合動画やサーバー環境を活用することで、より高度な解析を目指すという。

 特筆すべきは、同社がこのシステムを「世界中に無料で配布したい」と考えている点だ。マネタイズの戦略について、UPSIDE SPORTS ENTERTAINMENTの醍醐氏や富士通の髙平氏から質問が飛ぶと、坂本氏は「世界中に無料で配ることで膨大なプレイデータを収集し、そのデータベース自体をNBAなどのトップ層に販売するエージェントビジネスを展開したい」と壮大な野望を語った。

株式会社ロッケン CEO 坂本泰一氏
株式会社ロッケン CEO 坂本泰一氏

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AI予測でスタジアムの空席問題を解決、収益を最大化

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この記事の著者

梶川 元貴(Biz/Zine編集部)(カジカワ ゲンキ)

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