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2016年は「IoT×知財」元年―オープン&クローズ戦略を実践する先進企業の未来予想図

グローバル知財戦略フォーラム2016 セミナーレポート:第2回

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IoT時代に必要とされる法制度―人工知能が独自判断した特許侵害の責任は?

渡部(東京大学政策ビジョン研究センター):
 ここまで特許だとかノウハウだとかの話をしてきましたが、少し欠けているところがあるとするとデータの重要性という観点があるかと思います。データの利活用、処分権といったものを確保していかないとIoTに活用できないといったことになるからです。
 データの話でなくても結構ですが、IoT全体の知財の政策としてどういうことを考えていかないといけないのか、知的財産のあるべき姿に対して政府がどのようにサポートできるのか、ご意見を伺いたいと思います。

西岡(法政大学デザイン工学部):
 そのあたりは専門ではありませんが、ひとつ申し上げるとすると「守る」というのとは別に、きちんとトレースができるしくみが必要ですね。誰かのアイデアなりノウハウが流出、あるいは自らオープンにするにしても、そのオリジナルはどこなのかをトレースできるしくみ、これはある意味「つながるしくみ」ということになると思うのですが、それがあれば次のビジネス展開があるのではないでしょうか。「持って行ったもん勝ち」というような、どこからどう持って行ったのか分からないのは問題ですので、そこを制度としてフォローできるのであればとても良いと思います。

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