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顧客のjobとユーザーストーリーからMVPを作る―ビジネスモデルデザイン成功の第一歩

第14回:ユーザーストーリーマップ編

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ユーザーストーリーマッピングで明らかになる「顧客のjob」を解決する具体的な方法

 ユーザーストーリーマッピングの詳細が説明されている書籍や関連サイトは多数存在しますので、ここではユーザーストーリーマッピングを体験するための簡単なワークショップを行うための手順をご紹介しましょう。注3)

  1. 4~6人から編成される小さなグループを作ります。
  2. ターゲットとする顧客セグメントを1つ選択します(例.看護婦)。
  3. その顧客が当該プロダクトやサービスを雇う根拠となる中核的なジョブを定義します(例.患者に関する問診と処方に関する記録を保守すること)。
  4. 中核的なジョブを行うための顧客の行動を時系列順に横に並べていきます(例.記録にアクセスする)。
  5. 各々のタスクに関する望ましい成果を顧客の立場から特定します(例.患者の記録にアクセスするために必要な時間を最小化する)。
  6. 各々の行動に関するユーザーストーリーを縦に書き出していきます(例.看護婦として、自分のIDを入力することができる。それは、自分が担当する患者の記録にすぐにアクセスするためである)。
  7. 縦に並べたユーザーストーリーを、望ましい成果に対応する順番に並べ替えていきます。
  8. 顧客の望ましい成果を基準に、ユーザーストーリーの優先付けを行いながら境界線を引いていきます(スライスすると呼ばれます)。

 以上のようなステップを踏んでできあがったユーザーストーリーマップは以下のようになるでしょう(図2)。

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この記事の著者

白井 和康(シライ カズヤス)

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