Data Scienceの未来とテクノロジー
最初に登壇した三原 哲氏は、アクセンチュアの「アナリティクス」グループで、金融業、流通業を中心にデータ活用に関するプランニング、およびシステム構築を多数経験してきた。その中で、昨今のデジタルやITの意味合いの変化を強く実感しているという。
かつてのITは、ERPなどバックエンドのSoR(System of Record)が大半を占めていた。しかし、近年ではソーシャルやモバイル、アナリティクスなどのキーワードを鑑みても、ITの在り方が大きく変化していることは明らか。必然的にシステムの作り方、考え方を変える必要がある。(三原氏)。
そうした変化は既に始まっており、Googleの音声認識決済やディズニーランドのマジックバンド、ヘルスケア分野でのスマホやウェアラブルによるデータ収集と活用などが「デジタルテクノロジーの変化による例」として紹介された。
こうしたデジタルテクノロジーのトレンドとして三原氏が注目するのが、「Connected World」「Data」「intelligence & Automation」の3点だ。車や家電、様々なセンサーなどあらゆるものがネットを介して“つながり”、それらが収集した膨大な“データ”が集まり、その分析・活用が“自動化”される。つまり、技術の進化によって実現する「アナリティクス」が事業の基盤として重要な役割を担うことになる。たとえば、今注目のIoTやデジタルマーケティング、FinTechなども、「アナリティクス」が基盤となって初めて成り立つものだ。