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事業再生から生まれた農業ベンチャー、NKアグリ三原社長

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デジタル化によって市場縮小に追い込まれたかっての写真処理機器の企業が、再生のためのイノベーション事業として立ち上げた農業ビジネスが成長している。  NKアグリは水耕栽培の「AQUAシリーズ」、リコピンを含む人参「こいくれない」など、農業事業を営む企業。地道に野菜の育成ノウハウを蓄積し、ITを活用して生産管理や収穫予測をしている。野菜の栽培や販売を通じて目指す将来には何があるか。

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ノーリツ鋼機の社内公募から起業

NKアグリ株式会社 代表取締役社長 三原洋一氏

 ノーリツ鋼機グループの一企業となるNKアグリ。ノーリツ鋼機といえば以前は写真処理機器として発展した企業として有名だ。現在は「ものづくり」、「環境」、「食」、「医療」、「シニア・ライフ」の5分野を通じて「人々の健やかな暮らし」を主眼に事業展開している。
 写真処理機器事業一本で成長してきたノーリツ鋼機は、フイルム写真市場の急速な縮小に直面し事業の転換を余儀なくされた。2005年のピーク期に3000名いた従業員は削減され、2009年には新規事業のための会社NKリレーションズを設立。ここから写真処理機器事業の人員は減少、新規事業・M&Aによる人員増加がはじまった。2009年に発足したNKアグリはこうした構造改革の途上で何とか活路を見出そうとして生まれた結晶のひとつだという。

 当初はノーリツ鋼機の社内公募から始まった。当時の公募は「農業やります。やりたい人」というくらいにシンプルだったという。ここから現在NKアグリで社長を務める三原洋一氏を合わせて7名で事業を開始した。当時三原氏はまだ20代でメンバー内では最年少だったそうだ。

 「設備があれば環境制御ができると思っていました」と三原氏は言う。

 野菜工場を計画した当初、三原氏は設備さえ整えれば淡々と野菜を生産できるとイメージしていたという。ところが実際はかなり苦戦した。多種多様な品種を試し、まず力を入れたのがレタスの水耕栽培。ビニールハウス内に水耕設備を整え、レタスを栽培した。成長の抵抗になる土がないので根を張るスピードは早いものの、植物はいろんな要素に繊細に反応する。

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野菜栽培はロマンチックで面白い

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

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