野菜栽培はロマンチックで面白い
育てる野菜の繊細さを「ロマンチックで面白いですよね。人間と同じ」と三原氏は語る。環境の変化に影響されるのは植物も人間も同じ。野菜なら素早く効率的に成長したとしても、おいしくなかったり栄養価が低かったりする。人間で見れば社会的に成功しても、幸せとは限らないことにどこか似ている。栄養価の高い野菜づくりには適度なストレスが必要で、NKアグリの野菜づくりでは適度なストレスがかかるように考慮されているのだ。
NKアグリは創業当初は試行錯誤しながら育成対象の品種や育成方法を模索した。どんな要素がどのように影響するのか分からないので、ありとあらゆるデータを収集していたという。温度、湿度、日射、葉の色、肥料の濃度、タイミングなどなど。とにかく観測できるものは何でも記録した。