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シミュラティオ、自然言語と数式の融合が可能な人工知能システム「LAND」を提供開始

自然言語による文章の内容や意味に基づいたフィードバックが可能に

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 情報通信研究機構(NICT)発のITベンチャー企業のシミュラティオ(神奈川県横浜市)は、自然言語による文章の内容や意味に基づいて、より正確なフィードバックを可能にした独自開発の人工知能システム「LAND(Logic and Arithmetic Network Database)」の提供を6月29日に開始した。(画像は「LAND」のWebサイトから)

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 「LAND」は、ユーザーの検索や問い合わせなど自然言語に対して文章の深い意味に基づく推論や計算を行い、正確な情報をユーザーにフィードバックすることを可能にした新しい人工知能システムだという。

 「LAND」は、自然言語による文章中の論理的な意味や数式、プログラム中のアルゴリズム構造を、生物の持つ脳の分子的メカニズムに基づいて設計されたネットワーク型知識表現形式で統一的に表現する。このネットワークデータベースには、多数のトークンによる局所分散処理を実行し、推論、計算や未知の関係性を特定するための学習機能が備わっている。

 「LAND」には、技術文書、特許情報、研究資料、論文などの論理的文書、数式化されたノウハウ、さらには外部の常識やオントロジーに関するデータベースが統合的に整理・蓄積することにより、ユーザーは自然言語による文章の深い意味まで考慮したセマンティック・オントロジーの構築や技術情報検索が可能になり、日々増大する社内ビッグデータへの対応にも活用可能だとしている。

 新しい人工知能システム「LAND」のおもな特徴、メリットは次のとおり。

 1. 論理と数式の融合表現:一階述語論理(言語的な深い意味)と数式(アルゴリズム)を統一的に表現するまったく新しいデータベースを採用

 2. 矛盾許容可能な推論アルゴリズムを実現:矛盾部分の枝刈りとトークン評価の併用により、矛盾を解消しつつ正確な推論を進めることが可能

 3. 依存構造解析を介した自然言語からの論理抽出:自然言語の依存構造グラフと親和性のある簡潔なネットワーク構造により、高い論理可読性を実現

 4. ネットワーク上のトークンの超並列分散処理:クラウドやネットワーク(P2P)上に分散実装することで、高いスケーリング特性が期待できる

 5. 外部オントロジー、常識ベースの融合:一階述語論理相当の表現力を有することで、ほとんどの既存公開データベースの活用が可能

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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