複業家も企業も〝パラレル師匠〟に学ぼう
――信岡さんは「キャリアパス」という考え方がお好きではないそうですね。
信岡: 就職活動をしていた頃、この言葉をよく耳にしたのですが、ひとつの未来に向かって収束していく世界観や「目標のために努力してレベルアップして進みなさい」というメッセージを示唆しているようで、あまり好きにはなれませんでした。
その代り、「アビリティパス」という言葉を自分で作って、使っていました。できることをどんどん増やしていって、自然と自分のキャリアができたという方が自然ですよね。例えば、魚が好きで、ハンバーガー屋さんで働いていたら、フィッシュバーガーの専門店を出しちゃった、みたいな。好きなものと好きなものを掛け合わせて、独自の仕事にしていく感覚は、「キャリアパス」ではなく「アビリティパス」でしか表現できないと思っています。