今回の協業により、両社は、UXを軸にしたデザインプロセスやそれに伴うUIデザイン(ユーザーインターフェースデザイン)に関連するソリューションを、新規サービス創出を検討している企業向けに共同で提供していくとしている。
これまでNTTデータでは、新規サービスの早期創出を支援するため、アジャイル開発向けUXデザインプロセスや、市場価値の高いサービスを高速に提供するためのクラウド提供型オープンサービス開発プラットフォームとして「Altemista Cloud」を提供してきた。
一方、グッドパッチでは、日本におけるUIデザインのパイオニアとして、創業時からの注力事業であるUIデザイン事業の知見を生かし、誰でも簡単にUIデザインの高速化を実現するプロトタイピングツール「Prott」を開発している。Prottは、大手企業からスタートアップ企業まで幅広く導入されており、UIデザインの側面から数々の新規サービス創出を支援してきたという。
今回の協業は、次の3つの要素から構成されている。
1. 高い満足度と早期サービス提供を実現するUXデザインプロセスの提供
これまでNTTデータが培ってきたアジャイル開発向けUXデザインノウハウと、グッドパッチが培ってきたUIデザインに特化したUXデザインノウハウを掛け合わせることで、高品質のUIデザインを維持しながら、優先順位の高い機能から早期のサービス提供を可能とするUXデザインプロセスを提供。
2. サービス価値を検証するソリューションを提供
UXデザインプロセスにより具体化されたサービスに対し、投資判断をさらに後押しするため、そのサービス価値を高度に検証するソリューションを提供。具体的には、Webサイト内の離脱率が高いページの可視化などを行う行動統計化やユーザーからのフィードバック収集といった「Altemista Cloud」が提供するユーザー行動分析ツールと、「Prott」で作成されたUIデザインを組み込んだサービス検証Webサイトを構築することで、定性的・定量的にサービスの評価が可能になる。
3. サービス創出トレーニングプログラムの提供
両社は、新規サービスを企画する人向けに、現場ですぐに活用できるよう、実践的ノウハウを盛り込んだサービス創出トレーニングプログラムを提供。具体的には、UXデザインに関連するさまざまな手法を通して、UXデザインプロセスの一連の流れをワークショップ形式で提供し、UIデザインの勘所も「Prott」を用いて実践的に学ぶことができるトレーニングプログラムを提供。