物理的資産でまだデジタル化されていない領域を探せ
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今のビジネスの流れの本質は、「物理的資産のデジタル化」にあると森川教授は整理する。
UberもAirBnBも、クルマ、空き部屋という物理アセットをデジタル化し、シェアするという発想です。たとえばアメリカン航空の「SABRE」(セイバー)という航空機の予約システムは50年以上前にIBMと共同開発で生まれたものです。16年前にアメリカン航空の時価総額を追い抜いて独立しました。これなども航空機の座席という物理的資産をデジタル化した例です。そのビジネスが親会社の時価総額を上回ったということです。今のUberの時価総額の増大も同じように考えられます。
企業の戦略において今後考えるべきことは、「今現在、デジタル化されていない物理的資産は何か」ということです。まだまだデジタル化されていない物理的資産は膨大にあるはず。その一部でもデジタル化をおこなっていくということです。
こうしてデジタル化が進んでいくことで、事業の再定義が行なわれていくと森川教授はいう。