緻密に定義された84ステップのODIプロセスとは
ODIプロセスは緻密に定義されており、訓練を受けたODI担当者は84ステップにもわたる作業を経て、ジョブ理論を実践へと移す。84のステップは6つのフェーズにわかれていて、新たな機会をとらえ、製品戦略を立案するまでの道のりをガイドする。
- ODIプロジェクトの開始
- 顧客ニーズの把握
- 定量調査
- 成長機会の分析
- 市場戦略の立案
- 製品戦略の立案
全84ステップの紹介は本書にまかせるとして、ここではフェーズ2、「顧客ニーズの把握」の18ステップをご紹介しよう。
- インタビュー対象者スクリーニング設問の設計
- インタビューの設計
- インタビューガイドの作成
- インタビュー対象者のリクルーティング
- 期待アウトカムの特徴を定義
- 期待アウトカムの構造を定義
- インタビューの実施
- ジョブと期待アウトカムの聴取
- 期待アウトカムの整理
- 関連ジョブの把握
- 感情的ジョブと社会的ジョブの把握
- 消費チェーンジョブの把握
- 消費チェーンジョブの期待アウトカムの把握
- 金銭的アウトカムの把握
- ジョブ解決が特に困難な状況の把握
- チームでジョブマップを共有・合意
- チームで競合製品を分析
- 定性調査のまとめを作成
このように作業ステップが細かく定義されており、再現性を高める工夫がされている。“Competing Against Luck”と比べて読んでみると新たな気づきが得られる1冊である。
■関連記事:クリステンセン教授の新刊『Competing Against Luck』で語られた「ジョブ理論」とは
本コラム筆者INDEE Japanによる講座、事業開発に役立つ「JOBSメソッド」基礎講座、1月31日(火)開催
- 講座名:事業開発に役立つ「JOBSメソッド」基礎講座
- 日時:2017年1月31日(水)10:00~18:00(受付開始は9:30)
- 場所 株式会社翔泳社 セミナールーム(〒160-0006 東京都新宿区舟町5:地図)
- 詳細・申込:http://event.shoeisha.jp/bizgenews/20170131/