SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineプレス

「匠Method」--ビジネスと組織の価値をデザインする手法

  • Facebook
  • X
  • Pocket

匠Methodとは、ビジネスの価値を見出し、事業の開発や組織の改善につなげていく方法だ。ソフトウェア開発の方法論や工学の世界で培われた論理的思考と、ビジネスやプロジェクトのデザイン思考を行き来しながら、実践的かつ体系的に、ビジネスを成功に導く方法を作り上げていく。この手法の提唱者であるコンサルタントの萩本順三氏が紹介する。

  • Facebook
  • X
  • Pocket

ビジネス価値を創造する匠Method

匠Methodは、価値創造活動をサポートするシンプルな手法であり、その基本部分はたった6枚の図で構成されます。

匠Methodの活用領域は、ビジネス企画、プロダクト企画、システム開発企画、企業デザイン、部門デザイン、業務改革、キャリアデザイン、日常の業務テーマと幅広く使われています。

匠Methodがサポートする価値創造活動は、従来は才能ある属人的能力と考えられていた部分を、デザイン思考と論理思考の両方のタイプの図を取り入れ、二つの観点の図を行き来することで、価値創造活動を感性と論理性の両面で洗練化させるための形式的 な知識にしました。また、ビジネスパーソン誰もが使える分かりやすさの追求と、短時間に仕上げられるシンプルな図によって、これまでのビジネス企画、製品企画などといった企画活動の迷走や戦略性の欠如、未来価値の欠如を防ぎ短時間で企画が進んでいけるのです。

匠Methodが目指すものは、ビジネスパーソンが持つべき第二のスキル(価値創造スキル)なのです。第一のスキルとは日本で定着している実施スキル(PDCA「Plan,Do,Check,Act」)であります。これだけでは価値創造を行う前に計画(Plan)を立ててしまうか、価値創造段階は属人的な活動となってしまい、実施活動に移った際に価値創造がうまく進んでいなかった事が闇に隠されてしまうことも多いと思います。また、実施スキルだけでは、どうしても前年度の活動を前提にものごとを考えてしまい、これまでのビジネス慣習に捕らわれた計画となってしまうものです。

このような問題を踏まえ、実施スキルの前段階に価値創造スキルである匠Methodを使うことで、もっとも価値が高く実現性のある企画を生み出すことができるようにしたのです。
匠Methodで目指すのは、社会環境の変化やIT技術の進歩によるビジネス環境が大きく変化する中、新しい時代にふさわしい新しいビジネスを描けるようにすることや、人材を創出することなのです。

例えば、製造業のERP製品を提供する企業では、匠Methodを使って新製品構想を行いました。元々、世界的に活用されていた製品ですが最近のクラウド製品に下手をするとやられてしまうという恐怖感もあり、これまでの企画方法では自分たちの勝ちパターンから抜け出せないと思われて匠Methodを使いたいという依頼がありました。

そこで10回×4時間で企画構想を匠Methodにより行い、「未来構想-ビジネス価値-製品価値-プロジェクト戦略-業務要求-具体活動」を見える化し、同時並行的にブランドイメージも創り上げられました。

結果は、スピーディに社内外で認められ、世界展開も順調以上に進んでいるそうです。
何より嬉しいことは、社員たちのプロジェクトデザインを行う能力が大幅に向上したそうです。

匠Methodの価値分析モデル図には、ステークホルダーの嬉しい言葉を創るのですが、匠Methodは、「皆のうれしいを創造する」活動であり、それが自分達を嬉しさに導くのです。

萩本順三
萩本順三 株式会社匠BusinessPlace 代表取締役社長
1997年 オブジェクト指向開発方法論Dropを自ら作成して一般公開、開発で活用し始めた頃から自分の天職はメソドロジストであることを強く意識し始め、次はビジネスのメソッドを作ることを考えていました。2000年に仲間と豆蔵を立ち上げ、要求開発方法論(Openthology 0.6)の初版を書き下ろし、その後要求開発アライアンスメンバーと共に書籍「要求開発(日経BP)」にて要求開発方法論(Openthology 1.0)を公開しました。
2008年 新たに匠BusinessPlaceを起業し、要求開発をベースとして、ビジネス企画メソッド「匠メソッド」を作りあげ、価値のデザインから要求を導き出し活動につなげる手法として継続的に進化させ、ビジネス企画、製品企画、業務改革、プロジェクトデザイン、部門デザイン、キャリアデザインなどのコンサルティング・教育活動を通して匠 メソッドの活用領域を広げてきました。
 現在は、未来の社会をデザインする若手層の育成に力を入れるため、匠Methodとその精神について、匠道場、匠塾、匠女子会などのコミュニティや、慶應義塾大学大学院 SDM研究科、早稲田大学 理工学術院の授業を通して教えています。

匠Methodの概要と事例紹介のイベント開催

匠の夏まつり2017 ビジネスをデザインする匠Method

~成功したビジネスのいろんなカタチ~
□ 日時 : 2017/07/05(水) 17:00~21:00 ※終了後懇親会あり
□ 会場 : 秋葉原UDX Gallery Next-3(4F)東京都千代田区外神田4-14-1
□ 主催 : 株式会社 匠BusinessPlace
□ 入場料 : 2,000円
□ 申込 : 公式サイト


会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
Biz/Zineプレス連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

萩本 順三(ハギモトジュンゾウ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング