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SDGs時代に必要な「バックキャスト思考」、商品開発の鍵となる「便利と不便の空白地帯」

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SDGs時代の商品開発の鍵は、便利と不便の“間“にある

 個を自然や共同体に再びつなぎとめるには「ネイチャー・テクノロジー」をはじめとする、新たなライフスタイルへの転換、それを実現する手段が必要不可欠だ。それでは、人々がもとめているライフスタイルのかたちとはどんなものなのだろうか。

石田:現在のライフスタイルは、テクノロジーやサービスが生活のすべてを代わりにやってくれる、いわば依存型のライフスタイル、極論すれば『完全介護型』のライフスタイルです。でもこれは、健康な人をベッドに縛り付けているのと同じこと。1日くらいならいいけれど、とても退屈だし徐々に退屈になる。
事実、家庭菜園やフリーマーケットといった予兆が示しているように、人々はちょっとした不自由さや不便さを自分の知恵や工夫で解決する自立型のライフスタイルを求めています。しかし、自立型のライフスタイルに向かおうとしても、そこにあるサンプルは自給自足型の暮らしで、そこへ一足飛びに向かうにはとてつもなく大きな壁があります。つまり『完全介護型』のライフスタイルと『自給自足型』のライフスタイルの間は空白地帯になっている。

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