テクノロジーの時代だからこそ、「社員の情熱が世界を変える時代」が本格的に到来する
6月14日に開かれたトヨタ自動車の株主総会で豊田章男社長は「いつの時代も未来を切り開くのは『世の中をもっと良くしたい』という情熱を持った人材だ。目には見えないが人材育成こそが勝敗を分ける」と、これからの人材育成について強調したのが記憶に新しい。トヨタは人材育成について、すでに世界中から称賛されるレベルのものだが、今後本格的に訪れるスマートカー時代を勝ち抜くために更なるイノベーションが必要としている。それが、人の“情熱”であった。
このような人間の主体性や創造性、情熱を開放するようなマネジメントの機運は、トヨタだけのものではない。私が所属している、株式会社ヒューマンバリューでは、20年以上連続して世界最大の人材開発のカンファレンス、ATD(旧ASTD)に参加しているが、ここ数年はこうしたトレンドを反映したスピーチやセッションが明らかに増えている。