“一貫した軸”で「バリュー」と「行動」と「評価」がつながるメルカリ流の働き方

ゲスト:株式会社メルカリ 取締役社長兼COO 小泉文明氏 × GEジャパン株式会社 人事部長 谷本美穂氏 Vol.2

 “働き方”を選択できる社会をめざし、世の中に向けて様々な組織のストーリーやノウハウを発信する一般社団法人at Will Work 代表理事 藤本あゆみ氏と理事 日比谷尚武氏が、新たな生き方や働き方に挑戦する経営者や個人と対話する本シリーズ。GEジャパン株式会社 執行役員 人事部長 谷本美穂氏、株式会社メルカリ 社長兼COO 小泉文明氏との対談の2回目となる今回は、個人を尊重しながらいかに組織としての力を発揮していくか、両社の人材戦略が語られた。

[公開日]

[語り手] 小泉 文明 谷本 美穂 藤本 あゆみ 日比谷 尚武 [取材・構成] やつづかえり [写] 長谷川 梓 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] タレントマネジメント ワークスタイル ビジョン ミッション 生産性 行動指針 モチベーション エンパワーメント 行動基準 母集団形成 業務評価 人事評価

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“共にパンを食べる”のがCompanyの語源──共感のもとに集い、エンパワーメントすることの重要性

谷本(GEジャパン株式会社 執行役員 人事部長):
 最近いくつか見えてきたのは、自分で自分の働き方や仕事のテーマ、ジョブを選べるということが大事だということです。それと、パフォーマンス(成果・アウトカム)重視であること。要は、成果を出していればどこで仕事をしていてもいい、そういうマインドを育成ために、リモートワークOKにしたり、そのためのツールを紹介したり、そんなアプローチを取っています。

日比谷(一般社団法人at Will Work 理事 / Sansan株式会社 コネクタ、Eightエバンジェリスト / Sansan 名刺総研 所長 / 株式会社PR Table 社外取締役):
 あくまで生産性を上げるとか、成果をよりコミットできるような環境を作るための手法を追求しているということですね。

小泉(株式会社メルカリ 社長 兼 COO):
 インターネットの登場やツールの進化によって、個人へのエンパワーメントがどんどん進んでいますよね。日常の生活の中でも個人の発信力が強くなっているし、仕事の中でもエンパワーメントされることでモチベーションが上がるという構図になってきています。だから、企業や経営者側はどれだけ個人を信頼して自由にさせられるか、ルールだけあってもダメで、モチベーション設計が重要になってきているんだと思います。

谷本:
 そうなんです。GEもルールはシンプルですよ。マニュアルのようなものはありません。

藤本(一般社団法人at Will Work 代表理事 / お金のデザイン シニア・コミュニケーションズマネージャー):
 ルールをきっちり決めるよりも、余白があることでよりクリエイティブになっていく、もっと新しいことが生まれてくる、その可能性に期待されているということですよね。

谷本:
 メルカリさんがいいなと思うのは、ミッションがはっきりしていて、それに共感・賛同した人が集まっているという点。それってまさに“カンパニー”だと思うんですよね。みんながなんのためにここに来ているのかが理解されフィットしているからエンパワーメントできるのであって、メルカリさんは、そこを大事にされているんじゃないでしょうか。大企業は、人数が多いので声を届けて心を一つにするのに時間と労力はかかります。

藤本:
 ある程度ルールが必要になってくる?

谷本:
 ただ、ルールでは人の心は動かされない。GEの中は、意外とシンプです。シンプルな戦略をストーリーで繰り返し伝えることで、30万人の普通の人たちが同じ方向を向いて、すごい力を発揮することを大事にしています。とはいえ、人数が多いと組織レイヤーはできがちで、官僚的になってしまうことも。そうならないように、リーダーと人事がカルチャーづくりを一生懸命やっているわけです。

谷本美穂谷本美穂氏(GEジャパン株式会社 執行役員 人事部長)

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