「働き方の選択肢」の“幅”を考えるため──注目の4人は何を語るのか?
日比谷(一般社団法人at Will Work 理事 / Sansan株式会社 コネクタ、Eightエバンジェリスト / Sansan 名刺総研 所長 / 株式会社PR Table 社外取締役):
今日は初対面の方もいるので、まずは軽く自己紹介から始めましょうか。僕は10種類くらいの名刺を持ってパラレルワークをしています。去年Sansanというベンチャーを辞めてから色々なところでコンサルティングをしたりしていますが、その中でもat Will Workは大きな柱のひとつになりました。
藤本(一般社団法人at Will Work 代表理事 / お金のデザイン シニア・コミュニケーションズマネージャー):
私はこのat Will Workを始めるために、2015年にGoogleを辞めました。そしてat Will Workの立ち上げの途中で「お金のデザイン」にいた元同僚に声をかけてもらって、広報の仕事をしています。「お金のデザイン」の会長の谷家にat Will Workでこんな活動をしたい、という話をしたところ賛同してくれ、「色んな働き方のひとつとして、『お金のデザイン』で働くというのがあってもいいよね」と言ってもらい、最初は業務委託で週2日くらい、というイメージだったのですが、谷家のアドバイスで正社員としてのパラレルワークをすることになったんです。
at Will Workではメンバーそれぞれが自分でも新しい働き方を実践しながら、「新しい働き方って何だろう?」、「新しいって、そもそも必要なんだっけ?」というようなことをいろいろな人に聞きながら、活動しています。
小泉(株式会社メルカリ 社長 兼 COO):
僕は、最初は証券会社の投資銀行部門にいて、3年ほどベンチャー企業のIPO支援をやっていました。そのときに支援したのがDeNAやミクシィで、郵政民営化なども担当しましたね。そういった中で、未来を作る人達と一緒に仕事をしたいという思いが強くなってミクシィに行きました。27歳で取締役になり、5年ほど経つとまた新たなチャレンジをしたくなったんです。そこで、1年半ほどはどこにも属していない状態でアカツキ、ラクスル、フリークアウトなど5社くらいの立ち上げ時期を社外役員として支援しました。メルカリには、創業から少し後に10番目くらいの社員として入りました。ソフトウェアを開発するプロデューサーやエンジニア以外では初期の方の社員として、組織づくりやサービス開発以外の部門の立ち上げをやってきました。今年4月からは創業者の山田に変わり社長になっています。
谷本(GEジャパン株式会社 執行役員 人事部長):
私は大学卒業後、人材サービスの会社で3年働いた後、GEに入りました。人事という専門領域でグローバルな会社で働いてみたいという思いがあり、リーダーを育てる企業であるGEに興味があったんです。入ってみたら本当にダイナミックな会社でした。日本法人に入ったつもりが、頑張ればグローバルで活躍できるフェアな土壌があって、国内外でいろんなチャレンジをさせてもらいました。一番ありがたかった経験は次世代リーダーを作るというテーマで3年ほどアメリカのGE本社に行き、クロトンビル(GEの企業内研修所)の近くで働かせてもらったことです。日本に帰ってきて、ここ6年ほどは自分が一番好きな人材開発、組織開発を中心に担当し、昨年からGEジャパンの人事の責任者をやっています。そんなわけで、皆さんと比べると、私は普通のサラリーマンですけど、今日はすごく面白い方たちの仲間に入れていただいて本当に嬉しいです。