“圧倒的に不足”しているのはリーダーやイノベーターではなく、斬新でユニークな行動を賞賛する「フォロワー」の存在
環境が変わりつつある今、個人もまた意識を新たにする必要がある。山口氏が最後にもう一度強調したのは「フォロワー」の存在を増やすことの意義だった。
日本はリーダー不在だと言われますが、私はむしろフォロワーが圧倒的に不足していると思います。過去に例をない偉業を遂げた人を賞賛し、応援する姿勢を醸成することが重要です。
1950年代、堀江健一というヨットマンが三浦海岸から一人乗りのヨットで太平洋を渡ったことがあった。上陸したサンフランシスコの海岸は大フィーバーとなり、当時のサンフランシスコ市長はその日の予定をすべてキャンセルして堀江氏を歓待した。