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インダストリーX.0とは何か?

インダストリーX.0で日本の製造業が勝つために──未来のプロダクトは今あるモノとは“完全に異なる”

第1回 

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「インダストリーX.0」で起こる創造的破壊の“前兆”──なぜ世界の携帯電話機市場の利益シェアは、8年で激変したのか?

 デジタル技術は進歩のスピードが速く、そのインパクトは大きい。ビジネスに携わる誰しもが否定しないだろう。しかし、我々は本当にそのスピード、ビジネスや社会に与える破壊的なインパクトを正確に捉えられているだろうか。

 携帯電話市場で起きた破壊的な変化を見てほしい。2007年の世界の携帯電話機市場における利益シェアは、ノキア、サムスン電子、モトローラ、ソニー・エリクソン、LGエレクトロニクスの上位5社で約90%を占めていた。ところが、2015年にはアップルがそれらを駆逐して約92%を占めるに至った*1。

世界の携帯電話機市場における利益シェア世界の携帯電話機市場における利益シェア
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 インダストリーX.0では、この創造的破壊のメカニズムについて、たとえばiPhoneをモノではなくソフトウェアのコンテナとして捉え、それらソフトウェアのコンテナがネットワーク上で繋がってプラットフォームを作り上げていると捉えている。そのプラットフォーム上では、「便利だ」「欲しい」と感じるアプリケーションをユーザーにダウンロードしてもらうことで、企業がハイパーパーソナライズされた製品をユーザーに届けることができる。さらに、たとえばユーザー一人ひとりの利用状況に関するデータを活用することで製品の設計、製造からアフターサービスに至るバリューチェーンもデジタルを使うことで高度に最適化でき、先鋭化・多様化する顧客ニーズに対して店舗などのフィジカルな接点においても柔軟に応えられるようになる。

*1 出典:各社アニュアルレポートよりアクセンチュア作成

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インダストリーX.0が対峙するモノづくりの世界──企業の付加価値創造プロセスは「ムサシカーブ」から「スマイルカーブ」へ

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この記事の著者

花岡 直毅(ハナオカ ナオキ)

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