主役は「テクノロジー」ではなく「ヒューマニティ」
ABEJAのテクノプレナーシップについて山口氏は、「最初に聞いたときは、実はよくわからなかった」と語る。しかし岡田氏とのやり取りも重ねた今では「あくまでもヒューマニティが主人になってテクノロジーが実装されるという意味で、そこに起業家精神(アントレプレナーシップ)というものが乗っかって社会の課題に向き合っていく」と理解し、非常に共感しているという。
著書『リーダーシップの旅』(光文社新書)で「見えないものを見る」、つまり今ここには存在しないビジョンや理想を描くことがリーダーシップの契機だと説いた野田氏は、「ゆたかな世界を、実装する」というのはそれと同じことだと語った。そして、人間や社会というものを理解し、過去から現在と未来に思いを馳せる力を与えるのがリベラルアーツで、その中で一番重要なのがヒューマニティだと指摘した。