40%以上が働き方改革開始後、会社の制度やルールに「変更があった」と回答
働き方改革開始後、自身の勤める会社の制度やルールに変更があったか聞いたところ、「あった」と答えた人が40.5%、「わからない」と回答した人が23.5%、「なかった」と回答した人が36.0%に。
さらに、働き方改革によって余暇は増えたか聞いたところ、「いいえ」と回答した人が83.0%、「はい」と回答した人はわずか17.0%に。内閣府が働き方改革の国民生活に与える影響として想定していた、「長時間労働の是正などによる余暇時間の増加が、娯楽等の消費活動を促進するという好影響」は、本調査においてはあまり伺えない結果に。一方で、余暇が増加したと回答した人は、その時間を「副業」や「勉強」と回答した人が多く、増えた余暇を多様なキャリアを形成しようとする動きがあるとしている。
働き方が「悪化した」と回答した人が約20%!「改善された」を上回る結果に
働き方改革開始後自分の働き方は変わったか質問したところ、「改善された」と回答した人は10.2%、「変わらない」と回答した人が73.1%、「悪化した」と回答した人が16.7%に。本調査では、働き方改革のデメリットの部分が浮き彫りになった。改善されたと回答した人からは、残業時間の減少により仕事の効率化が進んだとする意見が挙げられた一方で、悪化したと回答した人からは、強制的な残業時間削減の動きにより精神的余裕がなくなったとする意見が多くあったという。また、仕事量が変わらないのに対し残業時間削減や有給休暇取得の制度だけが進むことでそのしわ寄せがいき、以前よりも働き方が悪化するケースも散見されたようだ。
働き方改革の満足度、期待度ともに低い結果に
働き方改革開始前の期待度を聞いたところ、「とても期待していた」(10.2%)、「期待していた」(11.7%)とする人は合わせて21.9%となり、「期待していなかった」(17.0%)、「全く期待していなかった」(39.0%)とする人は合わせて56.0%だったという。
次に、現在の働き方改革への満足度を聞いたところ、「とても満足している」(0.8%)と「満足している」(6.1%)を合わせて6.9%となり、「満足していない」(20.8%)と「全く満足していない」(42.8%)を合わせると63.6%という調査結果になったという。
働き方改革開始前は20%以上が働き方改革に期待を寄せてたのが、現状満足している人はわずか6.9%という結果になり、60%以上が働き方改革に満足していないということが調査では判明した。さらに、今後の働き方改革への期待度を聞いたところ「とても期待している」(8.3%)、「期待している」(12.9%)とする人は合わせて21.2%、「期待していない」(16.3%)、「全く期待していない」(37.1%)とする人は合わせて53.4%となり、半数以上が今後の働き方改革への期待度が低いことがうかがえる調査結果となった。
調査概要
- 調査内容 :働き方改革開始半年後の評価について
- 調査対象者:当社利用者
- 有効回答 :264人
- 調査期間 :2019年9月13日~9月24日