楽しい体験を媒介にした、メルカリの理念とユーザーの“目線合わせ”
大山:「楽しいから使う」を大事にしたいという話でしたが、メルカリのこういった社会的な側面や理念をユーザーに伝えていく予定はあるのでしょうか。
田原:やってはいきたいですが、お客様に対して大義名分を前面に出してコミュニケーションするのは何か違うと思うんです。メルカリがお客さんをお呼びして、「私たちは素晴らしいことをしているのだ、環境に良いのだ」と伝えても、お客様としては興ざめですよね。お客様が求めているのは、宝探しのように物を見つける体験や、自分の不用品が他の人の役に立って喜ばれるという楽しい体験です。その体験を提供した上で、実はメルカリは資源をなめらかに循環させることを大事にしているのだということを知っていただき、それによってメルカリという会社をもっと好きになっていただくきっかけになれば良いなと思っています。