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宇田川先生がNTTドコモの新事業開発責任者に聞く、“起業家のように考え自己決定する人材”の育成とは?

株式会社NTTドコモ イノベーション統括部 笹原 優子氏、金川 暢宏氏、埼玉大学経済経営系大学院 宇田川 元一氏

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事業に責任を持つ経験によって、自己決定ができる人材を増やす

笹原:また、LAUNCH CHALLENGEに参加したある女性は、もともと社長講話で語られるドコモとしてのミッションを「自分はそれに対して何ができるのか」とワクワクして聞いていたらしいんですね。でも、LAUNCH CHALLENGEを経験して、社長や会社が与えてくれるミッションではなく、自分が何をしたいのかを考え、それに対して今いるドコモでどう取り組むのかを考えることにワクワクすると同時に難しさを知ったと報告してくれたんです。つまり彼女は自分の内面に向き合って、自分で考え、決められるようになったということですよね。ある意味「小さな社長」が誕生したようなものだなと思うんですよ。

 私は入社後にiモードの立ち上げチームで松永真理さんや夏野剛さんなどと少人数で一緒に働き、その後ドコモのiモードを含めた携帯のラインナップのリブランディングを経て、社費MBA留学でMITに行ったんです。なぜドコモがあの時期、あんなに革新的なことを次々に成し遂げられたのかを棚卸しする意味もありました。MITで『U理論』のC・オットー・シャーマー氏に直接学ぶ機会を得たのですが、さきほどの彼女の発想はU理論の考え方に照らし合わせても大事な経験を得たと思うんです。

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