“ワクワク”がワークするかの鍵を握る「自己肯定感」
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会代表理事の工藤紀子氏は、企業で2、3年目の社員が急に退職してしまう理由も、自己肯定感の低さと関係していると話す。人事担当者がフォローアップ体制を整えていても、自分の弱さを周りに言えないために、自己完結して「自分はここに向いていないんだ」「自分はダメな人間なのだ」と思い込み、周りに相談できずに退職してしまうのである。
自己肯定感には、絶対的自己肯定感と社会的自己肯定感がある。絶対的自己肯定感は、何かができる、何を持っている、人と比べて優れている、などの理由で持てるといったものではない。自分をかけがえのない存在だと認めることで持てる感覚である。長所だけを見るのではなく、短所もダメなところも見て、それが現状の自分なんだと認める感覚だ。