ベンチャーを評価する要素は「事業」「経営陣」「市場」
ベンチャーを評価する要素は様々ですが、筆者の場合「事業」「経営陣」「市場」と大きく3つに分けて考えています。また、その3要素を、ベンチャーの成長段階である「シード」「アーリー」「ミドル」「レイター」のステージに分類し、各ステージで「事業」「経営陣」「市場」の評価の重みを変えて総合的に判断します。
シードステージのベンチャーは、「事業」の主要要素であるビジネスモデルが固まっておらず、状況次第で変更(ピボット)される可能性が高い状態です。そのため、その時点の「事業」の評価にはそれほどウェイトを置かず、ビジネスモデルを作る「経営陣」の評価のウェイトが高くなります。
反対にレイターステージでは、ビジネスモデルが検証・確定され、変更される可能性が少ない上、経営陣が現場に関わらなくても事業が回る体制が出来上がっているので、「経営陣」の評価のウェイトが相対的に低くなり、「事業」の評価のウェイトが高くなります。「市場」については、外部要因であり成長ステージと相関性が低いと考えられるので、各ステージでのウェイトはあまり変わりません。