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デジタル経営の実践と戦略

世界46,000人の社員に情報を伝える資生堂の動画の取り組み──経営者メッセージから美容ノウハウまで

株式会社資生堂 丸山鉄臣氏、資生堂ジャパン株式会社 志村侑紀氏

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トップメッセージからローカルなニュースまでを日英中の3ヶ国語で発信

──社内向けウェブサイト『WITH』について教えてください。

丸山鉄臣氏(株式会社資生堂 グローバル広報部 インターナルコミュニケーショングループ、以下敬称略):資生堂では社内コミュニケーションに長年取り組んでおり、その発端のひとつは1959年に社内誌『椿の友』を創刊したことです。途中から海外向けも作るようになり、2009年からは国内外統一の媒体になりました。それをデジタルにシフトするということで2016年に立ち上がったのが、グローバルプラットフォーム『WITH』です。

 『WITH』には、トップメッセージや我々の歴史と企業風土を伝えるコンテンツ、お客さまのインサイト情報、各リージョンの広報担当が取材した内容などを、日・英・中の3言語で掲載しています。だいたい1日3本、1ヶ月に60本くらいのニュースが上がっています。

──充実した内容ですね。どのような体制で運営されていますか。

丸山:我々のチームは全員が運営に関わっています。より多様な情報を発信しフレキシブルに運用するために、海外RHQ(China・Americas・EMEA・APAC・TRトラベルリテール)のPR担当が自分のリージョン内のニュース吸い上げて記事化しています。国内は、編集委員制度を配置、編集員から投稿してもらうことに加えて、全社員が部門長の判断で記事を寄稿することもできます。

 資生堂は全世界に46,000名の社員が在籍し、ブランドはデパートなどで展開をするプレステージ領域から、ドラッグストアで展開するパーソナルケア領域などが幅広いブランドを保有しています。全世界をOne Shiseidoでつなぐには、この多様性を活かしたコミュニケーションを大切にしています。ローカルなイベントの情報からトップメッセージまで様々な内容が掲載されますから、社員それぞれが必要な情報を取捨選択しています。トップメッセージなど、全社員に観てほしい重要なニュースは大きなパネルに表示するなど、様々な工夫もしています。

──どのようなニュースがよく観られていますか。

丸山:トップメッセージは基本的にアクセス数が多いです。また、映える写真や、動画がついている記事のアクセス数が高く、特に、動画で伝えられる情報量やエンゲージメントする力には注目しているところです。

 最近で一番大きな反響があったのは、弊社の「手指消毒液」についての記事です。「新型コロナウイルス感染拡大の抑制に関して、当社にできるあらゆる可能性を考え、即実行していきたい」という魚谷CEOの方針に基づき、当社の持つ知見・技術・設備を活かし、様々な対策を検討・実行してきました。そのことを発表してから医療現場や自治体に届けるまでの過程を、担当した社員の努力や工場の様子なども取材してレポートしたんです。この記事には過去にないぐらい「いいね」が集まりました。こういう状況で社会的に意義のある活動をきちんと伝達することが、社員からも非常に求められているのだと感じました。

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