固有の利益構造を把握し、持続可能であることの価値を示す
大山:これまでの菊池さんの取り組みはよくわかったのですが、菊池さんがサステナビリティやサーキュラーエコノミーの観点を重視するようになったのはどうしてなのでしょうか。
菊池:生産者さんとの付き合いが深くなって知ったのですが、手取りは僕らが思うほどは増えていないとわかったんです。その理由は明確に「コスト」です。農業には、種と土と水と太陽の他に、肥料や農薬、農機具、燃料、ビニールハウス、防虫ネットから獣害対策フェンスに至るまで、多くの資材が必要で、この費用負担が大変大きいんです。