旭化成におけるIPランドスケープの特徴とは
旭化成におけるIPランドスケープの特徴は3つある。
1つ目は、「ややトップダウンで推進」すること。経営層の深い理解を得る契機となったのは、2017年に当時副社長でもあったCTOのリードで、IPランドスケープのコンセプトを役員会議で発表したことである。経営層から強い関心と高評価を得ることができ、事業本部会議、事業部会議でも発表することになった。まだ事例が乏しい中でも知財情報に対する戦略的活用への強い期待につながり、全社でIPランドスケープの認知を上げることができた。また、このようにトップダウンで推進してきたために、各事業部で取り組んだIPランドスケープの結果報告は、自然と経営層へ報告する流れができている、と和田氏は言う。