狭義のデザイナーはすべて外注でいい。その真意とは
多くの高度デザイン人材を社内に囲い込むことが現実的ではないNKCのような企業からすれば、彼らの集合知を活用できることのメリットは大きい。「デザインシステムと、それを絶えずメンテナンスし、アップデートしていける(理念を共有した集団としての)CDOがいれば、極論すれば、狭義のデザイナーはすべて外注でも成り立つと考えている」と長﨑氏。
では、逆にCDOとして参加するパートナー側にはどのような動機があるのか。小橋氏は「デザイン会社として実験的な試みができるからという側面もありますが、より本質的には、そのようにして組織の中に入り込まなければ、もはやデザインの課題が解決できないくらいに高度化してきているということではないでしょうか」と指摘する。