未来シナリオを“丸投げ”してはいけない
藤田:『戦略の創造学』で伝えている活動をビジネスリーダーが取り組んでいくときに、社内での対話ももちろん必要ですが社外の人たちとつながることがとても重要だと思います。例えば家電に関心のある複数の会社の人たちがつながるコミュニティで、様々なアイデアを話し合い、新しい発想を会社に持ち帰るなど、コミュニティを通じて発想やアイデアを生み出すことは不可欠だと感じます。
山脇:多くの企業の始まりを見ても、創設者が自分の組織や産業、あるいは地域や国から出て何かを見つけたときに、ひらめきの瞬間である「アハ・モーメント」があって、新しいイノベーションにつながるケースが多いですよね。だから会社や自分の産業や分野から飛び出して、あるいは普通の生活の中で、普段話さない人と話をしてみるというのは重要です。私だって、大学の教授とだけ話していても、こういう本はできなかっただろうと思います。